フランチェスコ・リオネッティ Francesco Lionetti
・基本的に、弊社で使用の革は磨く必要はなく、表面についた汚れを落とすため乾いたまたは霧吹きをかけた布でふく程度で結構です。
十分にオイルを含ませて仕上げていますので、メンテナンスの必要はございません。
・ある程度お使いになって汚れてきたなと思う場合は、まずはキメの細かい布に霧吹きをかける程度濡らしていただき、 (雑巾のように濡らさないでください)軽くふいてホコリ等表面の汚れを取ってください。
・表面上に軽く付着した汚れであればキメの細かい乾いた布、それでも取れない場合は消しゴムで、かなり軽くなぞると 革のシワの間にあるゴミの場合はとれることがあります。
・もしボールペンなどで書いてしまった場合は、布ではなく綿棒に革用のクリーナー(スプレーまたはクリーム)をつけていただき 優しくトントンとたたくように汚れを取ってください。 こすると染料がとれてしまったり、革の種類によってはけば立つ場合がございますのでご注意ください。
・革に洗剤をつけるとシミになりやすいので、洗剤(クリーナー)をお使いの際は必ず取りきるようにしてください。 削れた部分に塗りこんでください。塗り込む際はまずは見えない箇所(底など)でお試しになること、
また、元の色より薄めの色で試されることをお勧めします。
・革は生ものですので我々の肌が一人一人違うように、市販のクリームやスプレーに対する反応は革ごとに異なります。 布の方につけ、まずは見えない底などの部分でお試しになられてから、作業されることをお勧めします。 また、弊社の方で、お使いのクリーム等のご使用結果を保証するものではございません事ご了承ください。
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・基本的にすでに革の表面にかけてありますので改めてされる必要はございません。
スキーの防水程強くはありませんので、防水スプレーをご希望の場合は、均等になるようにお気をつけて作業ください。 均等にならないとシミのようになってしまう場合がございます。 一度シミのようになったものは元に戻すことができませんのでご注意ください。
・作業の順序としては、表面のホコリや汚れをキメの細かい乾いた布でふき取ったあと、防水スプレーをかける。 その後、表面が乾いたら柔らかいきれいな布で、軽くふいてください。
・スプレーをかける場合は、まずは目立たない部分で試してからご使用されることをお勧めします。
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・バッグの場合は、中に紙など詰め物をしていただき型崩れを防ぐようにすると長い間使用しやすくなります。
・直射日光や照明の当たらない、湿気の少ない通気性の良い場所での保管をお勧めします。
・ほこりや他の素材とくっつくことを避けるため製品が包まれていた不織布の袋に入れて保管されることをお勧めします。 ビニールにお入れになると変質の原因になることもございます。
・風通しの良い場所に置いていても袋に入れたまま長期間おきますと湿気がこもることがございます。 カビは一度発生すると除去が大変難しいので、時々袋から出したり光や熱による変色がないかを確認されることをお勧めします。
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・伝統工芸品、およびリュックで使われている革につきましては中性の透明ワックス(クリーム)などで磨かれると艶が出てさらに美しくなります。
・上記の2種の革製品に雨などの水シミがついた場合はできるだけ早く水をふき取り、かなりきつく絞ったキメの細かい布で 全体を水拭きすると水シミの境界線がわかりにくくなります。一度ついた水シミの跡は落とすことができません。
・特に伝統工芸品に関しましては年数がたつほど色が濃く変わってきます。定期的に磨かれると常に艶のある状態に。 また放置しておくとマットな状態になります。
・磨かれる際は、まずはキメの細かい柔らかい布で優しく乾拭きしてきただき、その後クリームまたはスプレーをつけた布で磨いてください。
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・革は化学製品ではなく微妙に1つ1つ違うのが特徴になります。弊社の様に革の持つ特徴を最大限残して染色している場合は特にです。
・基本的についた傷や強い汚れは消すことはできず、目立たなくする形になります。 かすかな傷であれば軽く水スプレーした布またはオイルでカバーするとわかりにくくなることもあります。
・こすったり強い力を加えると、色が抜けてしまったり変形することもあります。
・できれば水は避けて頂いた方がいいですが、横殴りの雨でない限りトートなどの革はイタリア人は使用しています。 雨などで部分的に濡れてしまった場合は(雨は空気中の汚れを含んで汚れていることが多いので)、すぐにふき取っていただき、 周辺の部分を固く絞った布で水拭きすると、雨のシミの境界線がなくなることが多いです。 水拭きしても落ちないシミについては落とすことができません。
・革の加工方法によっては、経年で色が変化し皆さんの変化とともに歩んでいきます。
・このように革製品は生き物であると扱っていただければ、ご愛用期間が長くなっていくと思います。 イタリアの革製品を気に入っていただけたら、大変嬉しいです。
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